カカシの雄が、イルカの後孔を支配する。
かたく熱いそれは、イルカの内でさらに膨張する。
「入ってるよ。ねえ、イルカのなかがオレでいっぱいだよ」
耳に落とされる甘い囁き声。
ああ。
喘ぎをもらし、イルカはカカシの滑らかな白い背に爪を立てる。
「言ってよ、イルカ。どうしてほしーいの? ね、このままでいいの?」
「カカシさん…」
「ちゃんと目を開けて、オレを見て。どうしてほしい?」
潤んだイルカの黒い瞳が、カカシの精悍な美しい顔を見上げる。
征服者のくせに。
陵辱者のくせに。
母に愛をねだるおさな子のように、カカシは切ない表情を浮かべている。
「…カカシさんの好きに…。たくさん、たくさん、俺の中をかきまわして」
安心したように笑い、カカシはイルカに口づける。
カカシの動きが。粘膜と肉のこすれあいが。
「いい。気持ちいいよ、イルカ。イルカ。すごく、いい」
カカシが目を閉じて掠れた声をあげ、精液を放った。
イルカも、快感に続いた。
Hash-a-Bye and good night.
Hash-a-Bye and closed your eyes.
I love you, my baby.
Hash-a-Bye and good night.
イルカの黒髪を指ですきながら、カカシは唄をくちずさむ。
単純なメロディの、物悲しい子守唄を。
その唄は、イルカを現実から遠ざけていく。
眠りなよ。
いやなことなんか、何もないからね。
唄の合間に、イルカの皮膚のあちこちにキスを落とす。
ハッシャバイ。
あなたがわたしを眠らせる。
あなたはわたしのハッシャバイ。
あなたの身体が。あなたの声が。あなたの存在だけが。
わたしを安らがせる。