光の果て

サスケは自らの後口に指を突きたて、快感を貪った。
口の端から、唾液と乱れた声が漏れる。

牢には灯りの一筋もない。
チャクラも自由も封じられ、与えられるものは既に食事とは呼べず、ただ生命を維持するためにギリギリの養分。
それでも、里を抜け、大罪の限りを尽くしたサスケには、寛大にすぎる処置であっただろう。
「また、自分でやってんのか。昨日も、あんなにやったのに、もう我慢できないのか」
呆れたような男の声が降ってくる。
長いマントを翻すたびに、衣擦れの音がする。
「ナルト」
サスケは、声の主に抱きつく。
「して」
「知らなかったてばよ。サスケがこんなに淫乱だったなんてな」
嘲るような言葉でありながら、語調は優しい。
里の最高権力者がナルトであったから。
ナルトにとって、サスケは唯一の者だったから。
サスケはこうして、生き延びさせられた。
復讐を果たしたサスケはもう、自由を求めようとはしない。
「あん」
ナルトに貫かれ、あられもない声をあげる、性の玩具である自分に安らいでいる。
「ナルト」
ナルトの首に腕を巻きつけ、サスケは囁く。
「おれ、ナルトの子が産みたい」
「ばっか。男は子供なんか産めないってば」
腰を突きあげながら、ナルトが昔と変わらない口調で言う。
「方法は、きっと、ある。カカシ、なら知ってる」
ふ、とナルトが真顔になった。
「まあな。カカシ先生ならなんでも知ってそうだ」
考え始めて動きの鈍くなったナルトの腰に股間をすりつけ、自分から動きながら、自分はナルトの子を産むだろう、と確信して、サスケは密やかに笑った。

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