日光に行こう! 6(現代O阪人パラレル)*

猛る自身をおさえ、ミナトは、サクモの胸に刺激を与える。
ちくり、と立って、色を濃くしていくサクモの乳頭。
白い皮膚の上に立つ、赤い粒は、豊満な柔らかい乳房よりも、ミナトの性感をそそる。
「なんで、こんな、やらしいのん?」
唾液でぬめる唇で、ミナトはサクモの耳に声を落とす。
サクモはただ、首を振る。
噛まされた布で呼吸が辛そうだった。
手も足も自由にならず、目尻から涙が伝う。
その苦しげな姿が、また、ミナトを昂ぶらせる。
サクモの足を割り、ゆっくりと後口をねぶる。
いつもこの行為を嫌がるサクモも、抗議の声を封じられ、ただ、ミナトに従っている。
徐々にほぐれてくるそこは、処女の性器よりも清純だった。
ミナトは、そう思う。
清純な、何物にも、時の経過にも汚されない、真っ白な雪のようなひと。
そのひとを、淫らな欲で満たす。
ミナトは、張りつめきった己を、サクモに挿した。
声が布に吸われ、サクモの身が強張る。
普段なら、サクモの身を気遣い、宥めながら進めていくミナトだったが、今日は、ひたすらに責めた。
重厚な歴史に包まれたクラシックホテル。
すぐ傍には、カカシが眠っている。
興奮が増していた。
「好き。めっちゃ好き。どないもならんほど、サクモさんを愛してる」
うわ言のように繰り返し、ミナトは、サクモの内で暴れる。
サクモの身をおさえつけ、中ではじける。
白濁を注ぎ込んでしまうと、ミナトは一瞬で、常のミナトに戻った。
「苦しい、痛い思い、させて、すみません」
口のタオルをとり、握り締めた手首を離す。
しばらく咳こんで、サクモはミナトを睨む。
「しゃあないやないですか。サクモさんが、ええ声、おさえられへん、言うんですもん」
「すぐ、人のせいにする」
サクモは、掠れ気味の声を出す。
「サクモさんのせいですやん。サクモさんが綺麗すぎて、色気ありすぎて、おれを翻弄するから、あかんのですやん」
ミナトはしゃらっと言う。
「翻弄なんて!」
声を荒げようとするサクモの口許に、指を一本、立てる。
「大き声、出したら、カカシくん、起きますやん。もっかい、風呂、行きましょ」
清々しいまでの笑みを見せて、ミナトはサクモを横抱きに抱きあげ、浴室に運んだ。

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